様々な歴史の背景 その8
日本人の色彩嗜好の動向を、継続的に調査してこられた千々岩英彰氏は、それらの調査データにもとついて、日本人の色の好みの類型を、次のように分類する。
まず、日本人には明るい色を好むタイプと、暗い色を好むタイプがあり、次に、鮮かな原色調を好むタイプと、落ちついた中間色調の色を好むタイプが区別されます。
最後に紫色を好む人と、紫が嫌いな人、というグループが認められる、というのです。
それほど紫色は、現在では嗜好の面で特徴的な性格の色になっているということです。
同氏の調査結果では、紫色を好む人は、大人で一二人に一人、逆に嫌いだとする人は七人に一人の割合いではないかと推定されています。
このように紫が好きという人は、まことに少数派ではあるが、いろいろな質問やテスト結果などから判断すると、現在、紫好きとされる人たちは、別に異常人ではなく、そうでない人たちよりも、生活面でも、意識面でも、むしろ「ゆとり」のようなものが感じられるということであり、他の類型に属する人たちより、生活状態と意識の問のバラソスがとれていると紹介されています。